コンカフェ・メイドカフェの内装費用はいくら?坪単価・厨房・設備工事を解説

更新日:2 日前
コンカフェ・メイドカフェの開業を考えたとき、多くの方が最初に気になるのが
「内装工事にいくら必要なのか」という点ではないでしょうか。

結論からいうと、内装費用は単純に坪数だけでは決まりません。
同じ15坪の店舗でも、既存設備を活用できる居抜き物件と、何もないスケルトン物件では必要な工事が大きく異なります。また、厨房で提供するメニュー、深夜営業の有無、店内演出、音響設備、撮影スペースなどによっても金額は変わります。
この記事では、コンカフェ・メイドカフェの内装費用の考え方と、見積金額を左右する工事項目、費用を抑える方法を、店舗の設計・施工を行う株式会社賽が解説します。
※掲載する金額は、計画初期に予算を考えるための概算目安です。地域、面積、建物の状態、仕様、工事時期、資材価格によって変動します。正式な費用は現地調査と設計内容の確定後にお見積りします。
コンカフェ・メイドカフェの内装費用の目安
内装工事費を考える際は、まず物件の状態を次の3つに分けます。
物件・工事の状態 | 坪単価の概算目安 | 15坪の場合の概算 | 主な内容 |
居抜きを活かした部分改装 | 約20万~40万円/坪 | 約300万~600万円 | 既存の厨房・空調・給排水などを活用し、表装や一部造作を変更 |
居抜きの全面改装 | 約35万~65万円/坪 | 約525万~975万円 | レイアウト変更、カウンター造作、設備の追加・更新を含む改装 |
スケルトンからの新装 | 約55万~90万円以上/坪 | 約825万~1,350万円以上 | 厨房、給排水、電気、空調、換気、内装などを新設 |
豪華な装飾、特殊な照明・映像演出、防音工事、大型ステージ、厨房の重設備化などがある場合は、上記を超えることがあります。
反対に、簡易なドリンクと軽食のみで、既存設備を十分に再利用できる小規模物件であれば、工事範囲を絞れる可能性があります。
大切なのは「坪単価だけで業者を比較すること」ではなく、見積りにどの工事が含まれているかを確認することです。
内装費用を左右する7つの工事項目
1.解体・撤去工事
既存の壁、床、天井、カウンター、厨房設備などを撤去する工事です。
居抜き物件でも、現在のレイアウトが新しい営業計画に合わなければ解体が必要です。撤去する設備の量だけでなく、搬出経路、夜間作業の指定、廃材処分、アスベスト調査の必要性などによっても費用は変動します。
「居抜きだから工事費が安い」とは限らず、使えない設備の撤去費まで含めて判断する必要があります。
2.カウンター・客席・装飾工事
コンカフェ・メイドカフェでは、カウンターが接客と世界観の中心になります。
カウンターの長さや形状、天板の素材、収納、バック棚、ボトル棚、足元照明などによって造作費が変わります。さらに、壁面装飾、撮影スポット、チェキ用背景、ステージ、衣装展示などを造り込むほど費用も増加します。
ただし、写真に写りやすい場所へ予算を集中させ、見えにくい場所は既製品やシンプルな仕上げを使うことで、世界観と予算の両立が可能です。
3.厨房・ドリンク設備工事
必要な厨房設備は、提供メニューによって大きく異なります。
ドリンクと簡単な盛り付けが中心なら、シンク、手洗い、冷蔵庫、製氷機、収納などが中心になります。一方、オムライス、揚げ物、焼き料理などを提供する場合は、加熱機器、フード、ダクト、グリストラップ、ガスまたは高容量電源などの検討が必要です。
厨房機器本体だけでなく、給排水、電気、ガス、換気を接続する工事まで含めて予算を考えなければなりません。
飲食物を調理・提供する店舗では、原則として飲食店営業許可が関係します。厨房を完成させてから基準不足が判明すると手直しが発生するため、設計段階で管轄保健所へ確認することが重要です。
4.電気設備・照明・音響工事
コンカフェは、一般的なカフェより電気を使用する設備が多くなりやすい業態です。
冷蔵庫・製氷機・食器洗浄機
エアコン・換気設備
IH調理器・電子レンジ
店内照明・看板照明
音響・モニター・映像設備
POSレジ・充電設備
契約容量や分電盤に余裕がなければ、幹線工事や電気容量の増設が必要になる場合があります。また、照明は世界観をつくる重要な要素ですが、暗さを演出する場合でも、営業形態に応じた照度基準への配慮が必要です。調光器を採用する際は、必要照度を下回らない運用・設計を検討します。
5.空調・換気・給排水工事
客席数が多く、スタッフも長時間滞在する店舗では、空調能力が不足すると夏場の店内環境に大きく影響します。厨房の排熱、照明、冷蔵機器、人の数まで考慮した空調計画が必要です。
換気設備についても、におい、熱、湿気を適切に排出できるかを確認します。既存ダクトの位置や屋外への排気経路によっては、想定以上の工事になることがあります。
給排水では、シンクや手洗いの位置を変更すると床や壁の工事が広がりやすいため、既存配管を活かせる配置が費用調整のポイントになります。
6.防音・遮音工事
BGM、カラオケ、ライブ、ショーなどを行う場合は、通常の内装とは別に防音・防振対策が必要になることがあります。
音は壁だけでなく、天井、床、扉、換気ダクト、配管の貫通部からも伝わります。そのため、壁に吸音材を貼るだけでは解決できません。
必要な性能は、ビルの構造、近隣テナント、営業時間、音響機器によって変わります。特に深夜営業を予定している場合は、物件契約前に管理規約と周辺環境まで確認することが大切です。
7.消防設備・看板・外装工事
間取り変更や収容人数、建物の条件によっては、誘導灯、非常照明、火災報知設備、消火器などの追加・移設が必要になる場合があります。
看板についても、ビル側の指定、屋外広告物のルール、電源、防水、取り付け方法を確認します。外から世界観を伝える重要な部分ですが、契約後に「看板を出せない」と判明しないよう、掲出可能範囲を先に確認しておきましょう。
15坪のコンカフェを想定した予算配分例
以下は、既存設備を一部活用しながら全面的に内装を整える場合の一例です。
工事項目 | 概算の構成比 | 確認ポイント |
解体・撤去 | 5~10% | 廃材量、搬出経路、既存設備の撤去 |
内装・造作 | 25~35% | カウンター、床、壁、天井、装飾 |
厨房・給排水 | 15~25% | メニュー、シンク、手洗い、冷蔵・製氷設備 |
電気・照明・弱電 | 10~20% | 電気容量、照明演出、音響、POS |
空調・換気 | 10~20% | 既存設備の能力、排気経路、厨房排熱 |
消防・看板・その他 | 5~15% | 消防設備、サイン、諸経費 |
これは金額を確定する比率ではありません。例えば空調設備を新設する店舗では空調の割合が大きくなり、装飾に重点を置く店舗では内装・造作の割合が増えます。
初期費用は内装工事費だけではない
開業予算を組む際は、工事費以外も分けて考えます。
物件取得費:保証金、礼金、仲介手数料、前家賃など
設計・申請関連費:設計、図面、行政手続きに関する費用
家具・備品費:椅子、テーブル、食器、制服、レジなど
販促費:看板、ウェブサイト、撮影、広告など
採用・教育費:求人、研修、オープン前人件費
仕入費:食材、飲料、消耗品
運転資金:家賃、人件費、水道光熱費など
内装へ予算を使い切るのではなく、開業後の売上が安定するまでの運転資金を残しておく必要があります。日本政策金融公庫の飲食業向け創業資料でも、内外装、機械・備品、物件取得、運転資金を分けて資金計画を立てる考え方が示されています。
費用を抑えるための5つの方法
1.契約前に現地調査を行う
最も効果が大きいのは、契約前に施工会社が物件を見ることです。
電気容量、給排水、空調、換気、ガス、消防、看板、搬入経路を確認することで、契約後に発生しやすい追加工事を予測できます。
2.提供メニューを先に決める
メニューが曖昧なまま厨房を設計すると、設備が過剰になったり、反対に必要な機器が後から増えたりします。
「ドリンク中心」「軽食まで」「本格調理あり」を先に決めることで、厨房面積と設備を適正化できます。
3.残すものと変えるものを明確にする
居抜き物件では、既存設備をすべて残すことが正解とは限りません。
年式、能力、故障歴、清掃状態、配置を確認し、再利用できる設備だけを残します。古い空調や冷蔵設備を無理に使うと、開業後の修理や交換で結果的に費用が増えることがあります。
4.世界観を見せる場所へ予算を集中する
入口、メインカウンター、ボトル棚、撮影スポットなど、来店客の印象やSNS投稿に直結する場所を優先します。
バックヤードや見えにくい部分は機能性を優先し、既製品と造作を使い分けることで予算を調整できます。
5.デザイン・設備・施工をまとめて検討する
デザインと設備工事を別々に進めると、完成したデザインに配管やダクトが納まらず、変更や追加工事が発生することがあります。
計画段階から内装、厨房、電気、空調、換気、給排水を一緒に検討することで、手戻りを抑えやすくなります。
安い物件でも工事費が高くなるケース
賃料や保証金が安くても、次のような物件は工事費が大きくなる可能性があります。
電気容量が不足している
エアコンの能力不足や故障がある
厨房の排気経路を確保できない
給排水管から客席予定地まで距離がある
既存設備が古く、ほとんど再利用できない
防音対策が必要である
原状回復範囲が広い
工事時間や搬入経路に厳しい制限がある
看板を設置できない、または指定業者工事になる
ビル側工事とテナント側工事の区分が複雑である
物件資料だけでは分からない項目も多いため、契約前の現地確認が重要になります。
実際に後から電気(コンセントの増設)が必要になったケースも少なくありません。
株式会社賽が現地調査で確認すること
株式会社賽では、コンカフェ・メイドカフェの相談を受けた際、デザインだけでなく、実際に営業できる店舗をつくるために次の項目を確認します。
希望するコンセプトとターゲット
接客スタイル、営業時間、酒類提供の有無
提供メニューと必要な厨房機器
客席数、カウンター席数、スタッフ人数
既存の電気容量と分電盤
給排水、ガス、空調、換気設備
カウンター内の作業・配膳・洗浄動線
スタッフルーム、衣装収納、荷物置場
撮影・チェキスペースと店内の見え方
音響設備と必要な防音対策
消防設備、避難経路、看板設置条件
ビル管理規約、工事可能時間、指定業者の有無
希望予算とオープン予定日
これらを先に整理することで、「デザイン完成後に設備が入らない」「許可基準に合わせて作り直す」「予算外の工事が後から増える」といった手戻りを減らします。
コンカフェ・メイドカフェの店舗づくりは株式会社賽へ

コンカフェ・メイドカフェでは、非日常的な世界観と、毎日の営業を支える機能性の両方が必要です。
株式会社賽では、大阪を拠点に全国の店舗内装工事へ対応しています。
物件契約前の設備・工事条件の確認
コンセプトに合わせた店舗デザイン
カウンター、収納、撮影スペースなどの造作
厨房、給排水、電気、ガス設備工事
空調、換気、防音、音響に関する工事
消防設備や看板を含む関係業者との調整
居抜き改装、部分改装、スケルトンからの新装
オープン時期と予算を踏まえた施工計画
世界観を形にするだけでなく、スタッフが動きやすく、設備を維持管理しやすい空間を一緒に考えます。物件が決まっている方はもちろん、候補物件を比較している段階でもご相談いただけます。契約前に物件資料や図面を共有いただければ、施工会社の視点から確認すべきポイントを整理します。
よくあるご質問
Q.10坪ほどの小さなコンカフェでも依頼できますか?
はい。小規模店舗、居抜き改装、一部改装にも対応しています。面積だけでなく、物件状態、営業内容、必要設備を確認して工事範囲をご提案します。
Q.内装費用は坪数だけで計算できますか?
概算を考える参考にはなりますが、坪数だけでは確定できません。同じ面積でも、電気・空調・換気・給排水の状態や厨房設備、造作内容によって大きく変わります。
Q.居抜き物件なら必ず安くなりますか?
既存設備を再利用できれば費用を抑えられる可能性があります。ただし、撤去や修理が必要な設備が多い場合は、スケルトン物件との差が小さくなることもあります。契約前の設備確認が重要です。
Q.厨房機器もまとめて相談できますか?
はい。提供メニューと営業方法を伺い、必要な厨房機器、給排水、電気、ガス、換気を含めて検討します。
Q.飲食店営業許可を意識した設計もできますか?
はい。管轄保健所へ確認する内容を整理し、必要設備を踏まえて図面と施工を進めます。許可申請そのものや法的判断が必要な場合は、行政書士などの専門家と連携して進めます。
Q.深夜営業や接待を行う店舗の内装も相談できますか?
はい。予定する営業内容を伺い、必要となる可能性がある許可・届出と、内装上確認すべき条件を整理します。営業形態の最終判断は所轄警察署や専門家へ確認し、その内容を設計・施工へ反映します。
Q.大阪以外でも依頼できますか?
はい。株式会社賽は大阪を拠点に、関西だけでなく関東を含む全国の店舗工事に対応しています。工事内容や場所を確認して進め方をご案内します。
まとめ|内装費用は物件契約前の確認で大きく変わる
コンカフェ・メイドカフェの内装費用は、居抜きかスケルトンかという違いだけでは決まりません。厨房設備、電気容量、空調、換気、給排水、防音、消防設備、看板、そしてどこまで世界観を造り込むかによって金額が変わります。
費用を抑えるために重要なのは、単純に安い材料を選ぶことではありません。契約前に物件条件を確認し、営業内容と提供メニューを固め、必要な場所へ適切に予算を配分することです。株式会社賽では、物件選びの段階からデザイン、設備、施工まで一括してご相談いただけます。コンカフェ・メイドカフェの新規開業、居抜き改装、移転、リニューアルをご検討の方は、物件契約前でもお気軽にお問い合わせください。
参考情報
日本政策金融公庫「創業の手引+(飲食業)」
大阪市「飲食店等の食品衛生法に基づく営業許可」
国土交通省「建設工事費デフレーター」
※設備基準、許可・届出の要否は、自治体、営業内容、営業時間、物件条件によって異なります。必ず管轄行政機関や専門家へ個別に確認してください。
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