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焼肉店のレイアウト設計|ロースター・排煙・厨房・客席動線

執筆者の写真: 株式会社 賽
株式会社 賽
4 日前
読了時間: 13分

更新日:1 日前

焼肉店のレイアウトは、一般的な飲食店と比べて設備条件が複雑です。

各テーブルにロースターを設置する場合、客席の位置に合わせて排煙ダクト、ガス配管、電気配線なども計画しなければなりません。

そのため、完成後にテーブルを簡単に移動できないことがあります。

席数だけを優先すると、排煙能力が不足する、配膳しにくい、網交換の動線が交差する、空調が効かないといった問題につながる可能性があります。


この記事の結論

焼肉店のレイアウト「内装」では、客席を配置する前に、ロースターの方式と排煙ダクトの経路を決めることが重要です。

そのうえで、料理を提供する動線、使用済み食器・網を下げる動線、お客様の移動をできるだけ交差させないように設計します。

客席、厨房、排煙、給気、ガス、電気、空調を一つの計画として考えることが、使いやすい焼肉店をつくるポイントです。

焼肉店レイアウトの重要ポイント

設計項目

主な確認内容

ロースター

方式、台数、テーブルへの組み込み

排煙設備

上引き・下引き、ダクト経路、排気先

給気設備

排気量に対応した給気の確保

客席

人数構成、通路、個室、荷物収納

厨房

肉の保管・加工、サイドメニュー調理

配膳

厨房から各客席までの移動

下げ物

食器・網・鉄板を洗い場へ戻す動線

ガス・電気

ロースターと厨房機器の必要容量

空調

ロースターと排気による熱負荷

消防・安全

火気設備、避難経路、消防設備

レイアウトを決める前に整理すること

平面図へ客席を配置する前に、店舗の営業方法を具体化します。

  • 想定する客単価

  • 一人客・家族・団体客の割合

  • 希望する客席数

  • テーブルの利用人数

  • カウンター席の有無

  • 個室・半個室の有無

  • 食べ放題・コース・単品注文の別

  • 提供するサイドメニュー

  • ロースターの方式

  • 厨房・ホールのスタッフ数

  • 肉の加工や仕込みを行う範囲

  • 将来的に客席を増やす可能性

一人焼肉とファミリー向け焼肉店では、適切なテーブルの大きさや客席構成が異なります。

高級焼肉店では、席数だけでなく、個室の独立性、接客動線、照明、臭い対策なども重要です。

4つの動線を分けて考える

焼肉店のレイアウトでは、次の4つの動線を整理します。

お客様の動線

入店→受付→客席→トイレ→会計→退店

料理・ドリンクの提供動線

食材保管→仕込み→調理・盛り付け→配膳→客席

下げ物・洗浄の動線

客席→下げ物→洗い場→洗浄→乾燥・収納

網・鉄板交換の動線

清潔な網の保管→客席で交換→使用済み網の回収→洗浄・保管

これらが一つの狭い通路へ集中すると、スタッフ同士やお客様との接触が起こりやすくなります。

完成した料理と使用済みの食器・網が同じ場所へ集中しないように設計することが重要です。

① ロースターの配置

ロースターの配置は、焼肉店レイアウトの基準になります。

確認するポイントは次のとおりです。

  • ガス式・電気式・炭火式の別

  • 上引き・下引き排煙の別

  • 設置する台数

  • テーブルへの組み込み寸法

  • ガス・電気の接続

  • ダクトの接続位置

  • お客様との距離

  • 熱や火への安全対策

  • 清掃・点検方法

  • 機器を交換できるか

ロースターの位置を変更すると、排煙ダクトやガス・電気設備も変更になる可能性があります。

そのため、テーブル配置は内装デザインだけで決めず、設備工事と同時に検討します。


上引き排煙と下引き排煙の比較

項目

上引き排煙

下引き排煙

吸込み位置

テーブル・ロースター上部

ロースター周辺・下部

主なダクト経路

天井側

床下側

店内の見え方

排煙フードが見える

天井をすっきり見せやすい

必要な空間

天井裏・上部

床下・床上げスペース

テーブル移動

ダクト位置の影響を受ける

床下接続位置の影響を強く受ける

工事上の注意

天井高・梁・消防設備

床構造・排水・段差

清掃・点検

フード・天井側ダクト

ロースター・床下側ダクト

どちらが優れているというものではなく、物件構造、排気経路、希望する内装、清掃方法などに応じて選びます。


② 客席・テーブルの配置

焼肉店の客席では、ロースター、食器、肉皿、ドリンクなどを置くため、一般的な飲食店よりテーブル上のスペースが必要です。

確認したいポイント

  • 利用人数に対してテーブルが狭くないか

  • ロースターと食器を安全に置けるか

  • 椅子を引いても通路をふさがないか

  • スタッフが料理を提供できるか

  • 熱い網や鉄板を安全に交換できるか

  • 隣席との距離を確保できるか

  • 荷物や上着を保管できるか

  • 排煙フードとテーブルの位置が合っているか

  • 清掃しやすいか

図面上では通路を確保できていても、椅子を引いた状態や荷物を置いた状態では狭くなることがあります。

実際の営業状態を想定して確認しましょう。


③ カウンター席

一人焼肉や少人数利用を想定する店舗では、カウンター席が有効です。

  • 一席ごとにロースターを設置するか

  • 複数席で一つの設備を共有するか

  • 隣席との距離

  • 荷物・上着の保管

  • タッチパネルやコンセントの位置

  • スタッフが料理を提供する方向

  • 清掃や機器交換の方法

  • 排煙ダクトの接続方法

カウンター席を厨房に近づけると配膳距離を短くできますが、調理・洗浄作業が見えすぎないように計画する必要があります。


④ 個室・半個室

個室や半個室は、会食、接待、家族、団体などの需要に対応できます。

一方、壁や間仕切りを増やすと、排煙・給気・空調・消防設備に影響する可能性があります。

個室設計の確認事項

  • 利用人数を変更できるか

  • ロースターの排煙が機能するか

  • 給気を確保できるか

  • 空調が届くか

  • 料理やドリンクを提供しやすいか

  • 網交換を安全に行えるか

  • スタッフが店内の状況を確認できるか

  • 呼び出し設備が必要か

  • 消防設備・避難経路に問題がないか

  • 清掃やメンテナンスを行えるか

可動間仕切りを使用すれば、通常時は少人数席、予約時は団体席として利用できる場合があります。

ただし、テーブルとロースターの位置は設備配管によって固定されるため、変更できる範囲を設計段階で確認します。


⑤ 厨房のレイアウト

焼肉店の厨房では、肉の保管・加工・盛り付けと、サイドメニューの調理を行います。

基本的には、次の作業順序に沿って配置を考えます。

食材保管→下処理・加工→盛り付け・調理→提供

厨房で確認したいこと

  • 冷蔵・冷凍庫から作業台へ移動しやすいか

  • 肉の加工・盛り付けスペースがあるか

  • サイドメニューの調理動線と重ならないか

  • 加熱機器と排気フードの位置が合っているか

  • 複数スタッフが作業できるか

  • 完成した料理をすぐ提供できるか

  • 厨房機器の扉を開閉できるか

  • 給排水・ガス・電気を接続できるか

  • 清掃・点検スペースを確保できるか

肉の盛り付けと加熱調理を同じ作業台へ集中させると、ピーク時に作業が重なる可能性があります。

メニューとスタッフの担当を確認し、作業場所を整理します。


⑥ 配膳・提供スペース

焼肉店では、肉皿、サイドメニュー、ドリンクを短時間に提供する必要があります。

厨房と客席の間に配膳・受け渡しスペースを設けると、調理スタッフとホールスタッフの役割を分けやすくなります。

  • 完成した料理の一時置き場

  • 注文内容の確認

  • 箸・取り皿・調味料

  • 配膳トレー

  • 追加注文の受け渡し

  • 下げ物との区分

食べ放題や大型店舗では、客席までの移動距離が長くなりすぎないかも確認します。


⑦ ドリンク場

焼肉店では、ビール、ハイボール、サワー、ソフトドリンクなどの注文が集中します。

ドリンク場には、主に次の設備を配置します。

  • 製氷機

  • 冷蔵庫

  • ビールサーバー

  • シンク

  • グラス収納

  • ボトル・割り材

  • 作業台

  • 使用済みグラスの一時置き場

グラスを取る、氷を入れる、飲料を注ぐ、提供するという動きを、できるだけ少ない移動で完結させます。

厨房の調理動線や洗い場と重ならない位置が理想です。


⑧ 網交換・下げ物の動線

焼肉店特有の動線が、網や鉄板の交換です。

使用済みの網や鉄板は熱や油を伴うため、料理を提供する動線と分けて考える必要があります。

  • 清潔な網・鉄板の保管場所

  • 客席への運搬経路

  • 使用済み網の一時置き場

  • 熱い状態での安全な回収方法

  • 洗浄場所

  • 洗浄後の乾燥・保管場所

  • スタッフとお客様が接触しない通路

交換頻度が高い店舗では、保管場所が厨房の奥にあると移動回数が増えます。

客席から戻しやすく、完成した料理と交差しにくい場所を検討しましょう。


⑨ 洗い場

焼肉店では、皿、グラス、調理器具に加えて、油の付着した網や鉄板を洗浄します。

洗い場で確認したいこと

  • 使用済み食器を一時的に置けるか

  • 食器・グラス・網を分けられるか

  • 食器洗浄機を設置できるか

  • 給排水・給湯を確保できるか

  • 洗浄後の食器を乾燥・収納できるか

  • 油汚れへ対応できるか

  • 調理スペースへ水が飛ばないか

  • ゴミを分別できるか

  • 清掃しやすいか

洗い場が狭いと、ピーク時に使用済み食器が積み重なり、厨房全体の作業効率へ影響します。


⑩ 荷物・上着の収納

焼肉店では、お客様の荷物や上着への臭い移りを気にする方もいます。

  • 椅子下収納

  • 荷物かご

  • 壁面フック

  • 扉付き収納

  • クローク

  • 上着用カバー

店舗コンセプトと客単価に合わせて、適切な保管方法を検討します。

排気性能だけでなく、衣類を煙や油の発生源から離して保管することも重要です。


排煙と給気から考えるレイアウト

排気設備は、煙を吸い込むだけでは機能しません。排気した空気を補う給気も必要です。

給気が不足すると、煙の吸込み、空調、入口扉の開閉などへ影響する可能性があります。

  • ロースターごとの排気量

  • 店舗全体の排気量

  • 給気口・給気ファン

  • 排気と給気の位置

  • お客様へ直接風が当たらないか

  • 厨房排気とのバランス

  • 空調設備への影響

客席配置を変更すると排気量も変わるため、席数と給排気設備を一緒に計画します。


ガス・電気から考えるレイアウト

ガス式ロースターの場合は各テーブルへのガス配管、電気式の場合は配線・専用回路が必要です。

床や天井から設備を接続するため、ロースター位置は簡単に変更できない場合があります。

  • ガス・電気容量

  • 配管・配線経路

  • ロースター台数

  • 安全装置

  • メンテナンス

  • 将来的な席数変更

  • 床の段差

  • お客様が配管へ触れない構造

厨房機器や空調も含め、店舗全体の必要容量を確認しましょう。


空調から考えるレイアウト

焼肉店では、ロースター、厨房機器、照明、お客様から熱が発生します。

さらに大量の排気により、空調した空気が店外へ出る可能性があります。

個室や間仕切りを設ける場合は、場所によって空調が届きにくくならないようにします。

  • 客席ごとの温度差

  • ロースターの発熱

  • 排気・給気量

  • 厨房の熱

  • 個室・間仕切り

  • 空調の吹出口と吸込口

  • 室外機の設置条件


内見時に空調が効いていても、満席でロースターを稼働させた状態では能力が不足する場合があります。


店舗規模別のレイアウト

小規模な焼肉店

少人数営業や一人焼肉では、カウンターを中心とした配置が考えられます。

  • 厨房から直接提供しやすくする

  • ロースターの排煙方式を統一する

  • ドリンク場をコンパクトにまとめる

  • 壁面や椅子下へ収納を設ける

  • 網交換の距離を短くする

限られた面積では、無理に席数を増やさず、少人数で営業しやすい動線を優先します。


中規模な焼肉店

カウンターとテーブル席、またはテーブル席と半個室を組み合わせられます。

  • 少人数・家族客へ対応する

  • 配膳と下げ物の動線を整理する

  • 厨房とドリンク場の役割を分ける

  • 網・食器の保管場所を確保する

  • ロースターの配管経路を統一する


大型・個室型の焼肉店

団体席や個室を設けやすい一方で、厨房から各客席までの距離が長くなります。

  • 客席エリアごとの配膳拠点

  • ドリンク提供場所

  • 使用済み食器・網の回収

  • スタッフの移動距離

  • 個室ごとの空調・給気

  • 避難経路

  • 消防設備

店舗面積が広いほど、厨房を中心に置けばよいとは限りません。注文方法やスタッフ配置も含めて検討します。


焼肉店レイアウトで起こりやすい失敗

席数を増やしすぎる

ロースターの増加により、排気、給気、ガス・電気、空調への負荷と工事費も増えます。

ロースターを決めずに設計する

後からダクトや配管を変更することになり、床・天井・客席の設計へ影響します。

排煙だけを計画する

給気が不足し、煙の吸込みや空調効率へ影響する可能性があります。

配膳と網交換の動線が重なる

熱い網を持ったスタッフと料理を運ぶスタッフが同じ通路へ集中し、安全性と効率が低下します。

個室を増やしすぎる

給気、空調、消防設備、スタッフの視認性に影響する場合があります。

収納が足りない

食材、食器、酒類、網、荷物などが通路へ置かれ、営業や清掃の妨げになります。

居抜き設備にレイアウトを合わせすぎる

既存設備を残すことを優先した結果、使いにくい客席・厨房動線になる可能性があります。



株式会社賽の現場チェック


株式会社賽では、焼肉店のレイアウトを検討する際、次の内容を確認します。

  • ロースターの方式・台数

  • 上引き・下引き排煙の別

  • 排気ダクトの経路・排気先

  • 給気設備

  • ガス・電気容量

  • 客席・個室の構成

  • 厨房機器

  • 配膳・下げ物の動線

  • 網交換・洗浄の動線

  • 食材・食器・酒類の収納

  • 空調設備

  • 給排水・グリストラップ

  • 消防設備・避難経路

  • 開業予算

  • オープン予定時期

既存設備がある場合も、そのまま利用できるか、希望する客席数と営業方法に対応できるかを確認します。


焼肉店の設計・内装・排煙工事は株式会社賽へ

株式会社賽では、焼肉店の物件確認からレイアウト、内装、厨房・排煙設備工事まで一括して対応しています。

焼肉店内装イメージ

対応できる主な内容

  • 物件探し、契約前の現地調査

  • 店舗レイアウト・内装デザイン

  • ロースター配置

  • 客席・テーブル・個室の造作

  • 排煙ダクト・排気ファン工事

  • 給気設備工事

  • ガス設備工事

  • 電気・照明工事

  • 空調設備工事

  • 厨房レイアウト・厨房機器設置

  • 給排水・給湯工事

  • トイレ・手洗い設備工事

  • 消防設備に関する工事

  • 看板・サイン工事

  • 居抜き焼肉店の改装

  • 開業後の修理・設備対応

客席、ロースター、排煙、給気、ガス、電気、厨房を別々に考えるのではなく、一つの店舗計画として調整できることが株式会社賽の強みです。


大阪を拠点に全国対応

株式会社賽は大阪を拠点とし、関西だけでなく、東京・神奈川を含む全国の店舗内装・設備工事に対応しています。


まとめ|ロースターと排煙からレイアウトを考えましょう

焼肉店のレイアウトでは、客席数だけでなく、ロースター、排煙、給気、ガス・電気、空調、厨房、スタッフ動線までまとめて考える必要があります。

特に重要なのが、物件契約前に排煙ダクトの経路と設備容量を確認することです。

焼肉店の開業・移転・改装をご検討の方は、株式会社賽まで物件資料や図面をお送りください。内装・厨房・排煙・設備工事の視点から物件を確認し、営業しやすく、お客様が快適に過ごせる焼肉店をご提案します。



よくあるご質問

Q. 物件契約前でもレイアウトを相談できますか?

はい。ロースター、ダクト、給気、ガス・電気容量などを確認するため、物件契約前のご相談をおすすめしています。

Q. 上引きと下引き排煙はどちらがよいですか?

天井高、床構造、ダクト経路、内装デザイン、清掃方法などによって異なります。物件と希望する営業方法を確認してご提案します。

Q. 客席を後から増やせますか?

ロースターを追加する場合、排煙ダクト、ガス・電気、空調などの工事が必要になる可能性があります。設計段階で将来の増席も検討しておくことが重要です。

Q. 個室のある焼肉店もつくれますか?

はい。配膳動線、排煙、給気、空調、照明、消防設備などを確認しながら計画します。

Q. 居抜き焼肉店のレイアウト変更にも対応できますか?

はい。既存のロースター、ダクト、ガス・電気、厨房、空調などを確認し、残す部分と変更する部分をご提案します。

Q. 排煙ダクトやロースター工事もまとめて依頼できますか?

はい。内装工事とあわせて、排煙、給気、ガス、電気、空調、厨房設備までまとめてご相談いただけます。

Q. 大阪以外でも工事を依頼できますか?

はい。株式会社賽では、大阪を拠点に全国の店舗内装・設備工事へ対応しています。所在地、工事内容、開業時期を確認して対応方法をご案内します。


※飲食店の施設基準、消防設備、排煙・給気設備などは、所在地、建物、店舗面積、収容人数、使用機器によって異なります。本記事は一般的なレイアウト・設備計画を紹介するものであり、許可や検査結果を保証するものではありません。実際の設計については、管轄する保健所、消防署、ガス事業者などへご確認ください。

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