パン屋の内装デザイン3選|ベーカリーの陳列・売場・間取りの考え方

パン屋の内装では、パンがおいしそうに見えることと、お客様が選びやすいことを一緒に考えます。
焼き色や形が伝わる陳列、商品を見比べられる通路、会計しやすいレジまわり。そして、製造したパンを売場へ補充しやすいことも、日々の営業を支える大切な条件です。
この記事では、株式会社賽が提案する3種類のパン屋の内装イメージをもとに、売場・陳列・製造スペース・間取りの考え方をご紹介します。
掲載画像はAIを活用して作成した内装提案イメージであり、実際の施工写真ではありません。参考間取りと各視点の画像には差異があり、寸法・設備性能・施設基準への適合を検証した設計図ではありません。実際の計画では、物件条件や商品構成、製造方法、採用機器に合わせて検討します。
パン屋の内装は「販売方法と製造方法」から考える
パン屋づくりでは、最初に販売方法を整理します。
お客様自身がトレーにパンを取るセルフ式と、スタッフが商品を取り出す対面販売では、陳列棚やカウンター、通路のつくり方が変わります。
さらに、店内で生地から製造するのか、別の拠点から搬入して焼き上げるのか、販売を中心にするのかによって、必要な設備と面積配分も異なります。
今回の3案は、次のような方向性でまとめました。
提案タイプ | 色・素材 | 販売・客席の考え方 | 目指す雰囲気 |
ナチュラルベーカリー | 白木・アイボリー・淡いグリーン | 中央陳列台と壁面棚を使ったセルフ式を想定 | 日常に寄り添う親しみやすさ |
ベーカリーカフェ | テラコッタ・ブルー・木目 | パンの販売と少人数のイートイン | 食事や休憩も楽しめる温かさ |
クラシックなブーランジェリー | 濃い木目・ネイビー・真鍮色 | カウンター越しの対面販売を想定 | 商品をじっくり選ぶ落ち着き |
① ナチュラルベーカリー|白木でパンの焼き色を引き立てる
ナチュラルベーカリーの提案では、白木とアイボリーを中心に、明るい売場をつくりました。
中央に低めの陳列台、壁側にパンの棚を配置し、食パンやハード系のパン、菓子パンなどを見比べながら選ぶ店舗をイメージしています。
内装の色を抑えることで、パンの焼き色や形が目に入りやすい構成を目指しました。

中央の陳列台は、周囲の動きまで考える
中央に陳列台を設ける場合は、商品を並べられる量だけでなく、その周囲をお客様が移動できるかを確認します。
トレーを持って立ち止まる人と、次の商品へ進む人が重なる場面も想定します。入口やレジ前に近すぎると、混雑時に動きにくくなることがあります。
物件が小さい場合には、中央の台を小さくしたり、壁面陳列を中心にしたりする方法も検討します。
トレーとトングの場所を入口から分かりやすくする
セルフ式では、入店後にトレーとトングを取り、商品を選び、会計へ進む流れを考えます。
入口のすぐ前をふさがず、初めてのお客様にも見つけやすい場所を検討します。
使用済みトレーなどの回収場所も、清潔なものの置き場所と合わせて整理します。
このデザインで重視したポイント
白木と明るい壁面で、パンが引き立つ背景をつくる
中央陳列台と壁面棚を使い分ける
トレーを持って商品を選ぶ動きを想定する
入口・商品選び・会計のつながりを整理する

② ベーカリーカフェ|テラコッタとブルーで、温かな空間に
ベーカリーカフェの提案では、赤茶色のタイルと木目に、ブルーのベンチ席を組み合わせました。
パンを買って帰るだけでなく、飲み物と一緒に店内でも楽しめる構成です。
温かな色の売場に落ち着いたブルーを添え、販売スペースと客席に統一感を持たせています。

買い物のお客様と、着席するお客様の動きを整理する
イートインを設ける場合は、パンを選ぶ人、会計を待つ人、席へ移動する人の動きを確認します。
椅子を引いたときに売場の通路が狭くならないか、荷物を置いても移動できるかも重要です。
画像ではガラスを使った陳列カウンターを表現しています。実際の計画では、セルフ式・対面販売のどちらにするかを決め、商品の取り出し方に合った什器を選びます。
ドリンク提供と片付けの場所も必要になる
客席を設ける場合、テーブルを置く面積だけではなく、ドリンクづくりや食器の収納・洗浄も考えます。
パンの会計とドリンクの受け渡しを同じ場所で行うか、別の位置にするかによっても、カウンターの構成が変わります。
販売とイートインを両立できるよう、スタッフ人数と提供方法に合わせて検討します。
このデザインで重視したポイント
テラコッタとブルーで、温かさと個性をつくる
売場と客席の間に必要な通路を確保する
販売方式に合った陳列カウンターを選ぶ
ドリンク提供・食器回収の動きも整理する

③ クラシックなブーランジェリー|濃い木目で、パンを丁寧に見せる
クラシックなブーランジェリーでは、濃い木目とネイビーに、真鍮色の照明を合わせました。
カウンター越しに商品を選ぶ対面販売を想定し、背面の棚にもパンを並べる構成です。
ハード系のパンやクロワッサンなど、商品の特徴をスタッフと相談しながら選ぶお店をイメージしています。

対面販売では、スタッフ側の動線を考える
対面販売では、注文を受けてから商品を取り、包装し、会計して渡す流れが生まれます。
背面の棚とカウンターの間に、スタッフが動くための空間が必要です。複数人で接客する場合は、すれ違いや作業の重なりも確認します。
スライスサービスを行う場合には、その作業場所や機器の配置も検討します。
濃い色の内装でも、商品は見やすくする
壁や棚を濃い色にする場合は、パンの焼き色や価格表示が見やすい照明を考えます。
ガラスに照明や窓が映り込んで商品が見えにくくならないか、お客様が立つ位置から確認することも大切です。
空間を落ち着かせる光と、商品を見せる光を分けて計画します。
このデザインで重視したポイント
濃い木目とネイビーで、落ち着いた印象をつくる
カウンターと背面棚で商品を見せる
取り出し・包装・会計の動きを整理する
焼き色と価格表示が確認しやすい照明にする

パン屋の間取りで確認したい5つのポイント
1.売場と製造スペースの面積を一緒に考える
店内製造を行う場合は、売場だけでなく、原材料の保管、仕込み、成形、発酵、焼成、冷却などの工程に必要な場所を整理します。
製造方法や量によって必要な機器は異なります。先に売場を広く取りすぎると、作業台やラックを置く場所が不足する場合があります。
商品構成と製造工程を確認したうえで、面積を配分します。
2.焼成後のパンとラックの置き場所を確保する
オーブンや作業台に加え、焼いたパンを冷ます場所や、天板・ラックを置く空間も必要です。
ラックは置いたときの大きさだけでなく、移動や方向転換、扉の開閉まで考えます。
営業中に通路へ一時置きすることを前提にせず、必要な台数と位置を整理します。
3.商品の補充と、お客様の買い物動線を確認する
製造スペースから売場へパンを運ぶ経路を考えます。
陳列台の補充に出るたびに、レジ待ちの列や入口を横切らないかを確認します。
トレーやラックで運ぶ場合は、持ち運ぶ物の大きさに合った動線が必要です。
4.包装・会計・袋詰めの作業場所を整理する
レジまわりには、会計端末だけでなく、パンを置く台、袋や箱、包装資材などの場所が必要です。
お客様のトレーを受け取り、商品を扱い、袋に入れて渡すまでを想定してカウンターを計画します。
予約商品の受け渡しがある場合は、その保管場所も合わせて検討します。
5.商品に合った陳列什器を選ぶ
常温で販売するパンと、冷蔵管理が必要な商品では、適した什器が異なります。
商品の温度管理、取り出し方、清掃方法に合わせて選び、画像の見た目だけで判断しないことが大切です。
また、背の高い棚を設ける場合は、商品の取りやすさやスタッフの補充作業も確認します。
製造設備は、内装を固める前に仕様を確認する
パン屋では、オーブン、ミキサー、発酵設備、冷蔵・冷凍設備などが計画に関わります。
採用する機器に合わせて、電気・ガス・給排水・換気の条件や、清掃・点検に必要な空間を確認します。
搬入経路も重要です。入口や廊下、扉の幅だけでなく、搬入時の曲がり角なども確認します。
内装を仕上げてから機器が入らないと分かることがないよう、候補機器の寸法や仕様を早い段階で共有して計画を進めます。
居抜き物件でも、新しいパン屋に合うかを確認する
元飲食店の物件でも、パンの製造に必要な設備条件がそろっているとは限りません。
元パン屋の場合も、既存機器の状態や容量、予定する製造方法との相性を確認します。
売場の棚やカウンターを残せる場合には、照明や壁面、入口などの変更で雰囲気を整える方法も考えられます。
まず必要な設備工事を整理し、活用できる部分と更新する部分を分けて、予算の優先順位を検討します。
株式会社賽が、パン屋の開業・改装でお手伝いできること
株式会社賽では、大阪を拠点に、全国の店舗内装・設備工事に対応しています。
パン屋・ベーカリー・ベーカリーカフェの新規開業や改装について、内装の設計・施工から設備工事までご相談いただけます。
お店のイメージと販売方法を整理する
「親しみやすい街のパン屋にしたい」「イートインを設けたい」「対面販売の落ち着いた店舗にしたい」など、ご希望を伺います。
参考画像と合わせて、商品構成、販売方法、製造方法、ご予算、開業時期を共有いただくことで、具体的な条件を整理します。
陳列・会計・製造のつながりを考える
陳列棚の見た目だけでなく、パンを選ぶ動き、補充、包装、会計までを踏まえて検討します。
お客様の買い物のしやすさと、スタッフの作業性の両方を考えて店舗づくりを進めます。
内装と設備工事をまとめて相談できる
壁・床・照明・陳列什器などの内装工事に加え、電気、給排水、換気などの設備工事もご相談いただけます。
物件の状態と採用機器の仕様を踏まえ、必要な工事を整理します。売場のリニューアルや陳列棚の変更など、部分的な改装もお聞かせください。

よくあるご質問
小さなパン屋でも内装デザインを相談できますか?
はい。販売する商品と製造方法を整理し、売場・製造・収納の面積配分を検討します。中央の陳列台を置くか、壁面棚を中心にするかも物件に合わせて考えます。
セルフ式と対面販売では、内装計画が変わりますか?
変わります。セルフ式はお客様が商品を取る動き、対面販売はスタッフが取り出し・包装する動きが計画の中心になります。販売方法に合った什器と通路を検討します。
イートイン席を設けることはできますか?
物件条件と営業内容に合わせて検討します。客席に加え、ドリンク準備、食器の洗浄・収納、提供や回収の動線も確認します。
手持ちのオーブンや陳列棚を使えますか?
状態と仕様が計画に合えば、活用できる場合があります。機種名、寸法、設備条件、現状写真を共有いただくと検討を進めやすくなります。
大阪以外でも工事を依頼できますか?
はい。株式会社賽は大阪を拠点に全国対応しています。出店予定地、物件資料、ご希望の工事内容、開業時期をお知らせください。
パン屋・ベーカリーの内装は株式会社賽へご相談ください
パン屋づくりでは、商品の魅力が伝わる売場と、製造・補充・包装・会計のしやすさを一緒に考えることが大切です。
今回の3案から、好みの色や素材、パンの見せ方が見つかったら、参考画像としてご相談時にお送りください。
株式会社賽では、物件の状態、ご予算、営業スタイルを伺い、内装と設備の両面から店舗づくりをお手伝いします。
パン屋・ベーカリーの開業や改装をご検討の方は、公式LINEまたはお問い合わせフォームから、物件の図面や現状写真をお送りください。
販売予定の商品、店内製造の有無、導入予定の機器、イートインの希望も共有いただくと、具体的な相談を進めやすくなります。
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