中華料理店の内装デザイン3選|町中華から高級店まで、客席・厨房・間取りの考え方

気軽に立ち寄って定食を楽しむ町中華、食事と会話を楽しむモダンな中華料理店、円卓を囲んで会食する高級店。
同じ中華料理店でも、来店する目的や料理の提供方法によって、ふさわしい内装と間取りは変わります。
お店づくりでは、色や素材で雰囲気を整えることに加え、料理を置きやすいテーブル、配膳しやすい通路、メニューに合った厨房設備を一緒に考えることが大切です。
この記事では、株式会社賽が提案する3種類の内装イメージをもとに、中華料理店の客席・厨房・間取りを考えるポイントをご紹介します。
掲載画像はAIを活用した内装提案イメージであり、実際の施工写真ではありません。参考間取りと別視点の画像には差異や用途が明確でない表現があり、寸法・設備性能・施設基準への適合を検証した設計図ではありません。実際の計画は、物件条件と営業内容に合わせて検討します。
中華料理店の内装は「利用シーンとメニュー」から考える
内装を考える前に、まずは「誰に、どのように食事を楽しんでほしいか」を整理します。
ランチ中心なのか、家族連れが多いのか、コース料理や宴会を提供するのかによって、必要なテーブルの大きさや客席の組み方が変わります。
厨房も、炒め物、麺類、点心など、主力メニューと仕込み方法によって必要な機器や作業場所が異なります。
今回の3案では、次のような方向性を想定しました。
提案タイプ | 色・素材 | 客席の考え方 | 目指す雰囲気 |
大衆的な町中華 | 赤・白いタイル・木目 | 日常の食事に使いやすいテーブル席とベンチ席 | 親しみやすく、入りやすい |
モダンチャイニーズ | 翡翠色・木目・幾何学模様の格子 | 少人数の食事や会話を楽しむ席 | 落ち着きと個性がある |
高級ホテル風 | 濃い木目・ボルドー・山水画調の壁面 | 円卓を中心に会食や個室利用を想定 | ゆったりと食事を楽しめる |
① 大衆的な町中華|赤いベンチと白いタイルで、親しみやすく

町中華の提案では、赤いベンチと白いタイル、木目のテーブルを組み合わせました。
明るく見通しのよい空間に赤を効かせ、ひとりでのランチから家族での食事まで、日常的に立ち寄るお店をイメージしています。
定食や麺類を並べたときの使いやすさを考える
町中華では、丼や大皿に加え、ご飯、スープ、小皿などが同時にテーブルへ並ぶことがあります。
席数だけで判断せず、提供予定の器を並べたときに、無理なく食事ができるかを確認します。
卓上調味料や箸、メニュー立てを置く場合も、その分のスペースを含めてテーブルを選びます。
ベンチ席は、人数の組み合わせと清掃を考える
壁沿いのベンチ席は、空間にまとまりをつくる方法の一つです。
一方で、テーブルの間隔が狭いと出入りしにくくなるため、座った状態だけでなく、立ち座りの動きも確認します。
張地や壁面の仕上げは、油汚れや食べこぼしへの日々の清掃方法に合うものを選びます。タイルを採用する場合も、表面だけでなく目地の手入れまで考えておきます。
持ち帰りの受け渡し場所も整理する
テイクアウトを行う場合は、会計、商品の受け渡し、待機するお客様の場所を検討します。
入口付近に人が集まり、入退店や配膳を妨げないようにすることが大切です。
このデザインで重視したポイント
赤と白、木目で親しみやすい印象をつくる
定食や複数の器を置けるテーブルを選ぶ
ベンチ席の出入りと清掃のしやすさを確認する
店内飲食と持ち帰りの動線を整理する

② モダンチャイニーズ|翡翠色と格子で、落ち着いた空間に
モダンチャイニーズの提案では、翡翠色をアクセントに、幾何学模様の格子と木目を組み合わせました。
色や装飾を絞りながら中華料理店らしさを表現し、食事と会話を楽しめる空間を目指しています。

格子は、視線と配膳の両方を考えて配置する
格子は、空間を緩やかに区切り、隣の席や入口からの視線を和らげる方法として検討できます。
ただし、位置や高さによっては、スタッフから客席の様子が見えにくくなることがあります。
注文への気付きや配膳のしやすさも確認しながら、仕切り方を決めます。格子だけで会話の音を十分に遮れるわけではないため、個室に求める条件とは分けて考えます。
シェアする料理を置けるテーブルにする
複数人で料理を取り分ける場合は、大皿と取り皿、グラスが同時に並びます。
テーブルの見た目に加え、想定人数と料理の提供量に合った大きさを検討します。
2名席をつなげてグループに対応する計画なら、連結した際の通路や脚の位置も確認します。
雰囲気をつくる光と、料理を見せる光を考える
落ち着いた空間でも、料理やメニューが見にくくならない配慮が必要です。
テーブル上の明るさ、照明のまぶしさ、座る位置による影の出方を確認します。
翡翠色の壁や格子を照らす光と、料理を照らす光を分けて考えることで、空間の表情を調整しやすくなります。
このデザインで重視したポイント
翡翠色と格子をアクセントにする
客席の落ち着きとスタッフの見通しを両立させる
大皿と取り皿を置くスペースを確保する
料理とメニューが見やすい照明を計画する

③ 高級ホテル風の中華料理店|円卓と山水画調の壁面で、会食を楽しむ
高級ホテル風の提案では、円卓、ボルドーの椅子、山水画調の壁面を組み合わせました。
濃い木目を基調に、ゆとりある椅子と装飾を取り入れ、会食や記念日の食事を楽しむ空間をイメージしています。

円卓は、椅子と配膳スペースまで含めて考える
円卓を置く場合は、テーブルの直径だけで配置を決めないことが大切です。
椅子を引く場所、お客様が出入りする場所、スタッフが料理を運ぶ場所まで含めて確認します。
回転台を採用する場合には、大皿の大きさや取り皿・グラスとの干渉も検討します。
個室は、サービスの流れまで計画する
個室を設ける場合は、室内の雰囲気だけでなく、厨房から料理を運び、食器を下げる流れも重要です。
扉の開閉時に配膳がしにくくならないか、廊下でスタッフ同士がすれ違えるかなどを確認します。
会話のプライバシーを重視するなら、壁や扉、天井まわりの構成も含めて検討します。
取り分けや食器交換の作業場所を確保する
コース料理や取り分けサービスを行う場合は、料理を一時的に置く場所や、交換用の食器・カトラリーを収納する場所が必要になります。
サービス台を設ける場合も、客席の通路を圧迫しない位置を検討します。
装飾に加えて、スタッフが落ち着いてサービスできる環境を整えることが、お客様の過ごしやすさにつながります。
このデザインで重視したポイント
円卓とゆとりある椅子で会食の場をつくる
山水画調の壁面を空間のアクセントにする
椅子を引いた状態で配膳動線を確認する
個室とサービス台を含めて接客の流れを考える

中華料理店の間取りで確認したい5つのポイント
1.席数と、料理を運ぶ通路を一緒に考える
席数を増やしすぎると、熱い料理や大皿を運びにくくなる場合があります。
椅子にお客様が座った状態を想定し、配膳、下膳、入退店が重なる場所を確認します。
2.厨房と客席の間に、受け渡し場所を設ける
完成した料理の受け渡しと、使用済み食器の返却が同じ場所に集中すると、作業が重なりやすくなります。
調理、盛り付け、配膳、下膳、洗浄の流れを整理し、スタッフ人数に合う配置を考えます。
3.収納と仕込みの場所を確保する
厨房では、加熱機器だけでなく、食材の保管、下処理、仕込み、食器や備品の収納にも場所が必要です。
メニュー数や仕入れ頻度に合わせて、冷蔵・冷凍設備や棚の容量を検討します。
4.レジと待合が、出入口をふさがないようにする
ランチ時の会計や、団体のお客様の入退店では、入口付近に人が集まることがあります。
持ち帰りの受け渡しも含めて、混雑時の動きを想定します。
5.清掃しやすい床・壁・家具を選ぶ
中華料理店では、油や調味料、食べこぼしへの手入れを考えます。
床の滑りにくさ、家具の移動のしやすさ、隙間の清掃方法などを確認し、営業後に無理なく手入れできる仕上げを検討します。
厨房・排気・給気は、内装と一緒に検討する
中華料理店では、メニューや採用機器に応じた厨房設備の検討が欠かせません。
特に炒め物などを提供する場合は、機器の熱や油煙を踏まえ、フード、ダクト、排気設備と、室内へ空気を取り入れる給気を合わせて考えます。
確認したいのは、主に次のような項目です。
採用機器に必要なガス・電気の容量
排気ダクトの経路と屋外の排気位置
給気と空調のバランス
給排水と排水処理設備の条件
機器の搬入・清掃・点検に必要な空間
周辺へのにおい・音の影響
客席のデザインを固める前に、予定する調理機器と物件の設備条件を確認しておくことが大切です。
工事範囲や営業内容に応じて、貸主・管理会社、管轄の保健所や消防などへの確認も進めます。
居抜き物件でも、中華料理店として使えるかを確認する
元飲食店の物件でも、希望する中華料理店に必要な設備がそろっているとは限りません。
既存の厨房や排気設備がある場合も、その状態、容量、経路、清掃・更新の必要性を確認します。
元中華料理店でも、新しいメニューや提供量に合うかは別途検討が必要です。
活用できる客席やカウンターは残し、必要な設備工事を優先するなど、物件の状態に合わせて予算を配分します。
株式会社賽が、中華料理店の開業・改装でお手伝いできること
株式会社賽では、大阪を拠点に、全国の店舗内装・設備工事に対応しています。
町中華、モダンチャイニーズ、高級感のある中華料理店など、新規開業・移転・改装についてご相談いただけます。
お店のイメージを具体的な内装計画へ
「近所の方が通いやすいお店にしたい」「落ち着いた雰囲気にしたい」「円卓や個室を設けたい」など、ご希望を伺います。
参考画像に加えて、主力メニュー、客単価、想定するお客様、ご予算、開業時期を共有いただくことで、計画の方向性を整理します。
客席と厨房のつながりを考える
テーブルや椅子の配置だけでなく、配膳、下膳、会計、持ち帰りの受け渡しまで含めて検討します。
お客様の居心地と、スタッフの働きやすさの両方を考えて店舗づくりを進めます。
内装と設備工事をまとめて相談できる
壁・床・照明・造作などの内装工事に加え、電気、給排水、換気などの設備工事もご相談いただけます。
物件の状態と採用予定の機器を確認し、必要な工事を整理します。客席のリニューアルや照明の見直しなど、部分的な改装もお聞かせください。
よくあるご質問
小さな町中華でも内装を相談できますか?
はい。主力メニュー、希望する席数、スタッフ人数に合わせて、客席・厨房・収納の配置を検討します。限られた面積でも、料理を運ぶ動きや清掃のしやすさを含めて考えます。
円卓や個室を設けることはできますか?
物件の広さや形状、設備条件に合わせて検討します。円卓の寸法だけでなく、椅子を引く場所や配膳スペース、個室の出入口まで確認します。
元飲食店の居抜き物件を活用できますか?
活用できる場合があります。ただし、既存の厨房・排気・給排水などが、予定するメニューや採用機器に合うかを確認する必要があります。
営業しながら客席を改装できますか?
工事内容と店舗の状態によって判断します。騒音、粉じん、作業区画、設備の停止範囲などを確認し、休業が必要な工程も含めて施工日程を検討します。
大阪以外でも工事を依頼できますか?
はい。株式会社賽は大阪を拠点に全国対応しています。出店予定地、物件資料、ご希望の工事内容、開業時期をお知らせください。
中華料理店の内装・改装は株式会社賽へご相談ください
中華料理店づくりでは、お店の雰囲気と、料理をつくる・運ぶ・楽しむための使いやすさを一緒に考えることが大切です。
今回の3案から、好みの色や素材、客席の雰囲気が見つかったら、参考画像としてご相談時にお送りください。
株式会社賽では、物件の状態、ご予算、営業スタイルを伺い、内装と設備の両面から店舗づくりをお手伝いします。
中華料理店の開業・移転・改装をご検討の方は、公式LINEまたはお問い合わせフォームから、物件の図面や現状写真をお送りください。
主力メニュー、希望する席数、円卓・個室の有無、導入予定の厨房機器も共有いただくと、具体的な相談を進めやすくなります。
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