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美容室開業までの流れ|物件選び・保健所手続き・内装工事を徹底解説

執筆者の写真: 株式会社 賽
株式会社 賽
4 日前
読了時間: 13分

更新日:2 日前


「自分の美容室を開業したい」と考えたとき、どのような順番で準備を進めればよいのでしょうか。


美容室の開業には、店舗コンセプトや資金計画だけでなく、物件探し、保健所への届出、内装工事、給排水・電気・空調設備などの準備が必要です。

特に注意したいのが、物件の契約時期です。

気に入った物件を先に契約してしまうと、後から次のような問題が判明することがあります。

  • シャンプー台まで給排水を通せない

  • 給湯器の容量が足りない

  • ドライヤーを同時に使うと電気容量が不足する

  • 希望するセット面数を確保できない

  • 保健所の構造設備基準に合わせられない

  • 空調や換気設備の追加工事が必要になる

  • 工事費が当初の予算を超えてしまう


本記事では、美容室を開業するまでの基本的な流れと、物件契約前に確認したいポイントを、店舗内装・設備工事を行う株式会社賽が解説します。

美容室開業までの基本的な流れ


美容室の開業は、一般的に次の順番で進めます。

  1. 美容室のコンセプトを決める

  2. 事業計画と開業予算を作成する

  3. 出店エリアと物件を探す

  4. 物件契約前に現地調査を行う

  5. 管轄保健所へ事前相談する

  6. 内装・設備の設計と見積りを進める

  7. 物件を契約して工事を行う

  8. 美容所の開設届を提出する

  9. 保健所の検査確認を受ける

  10. 備品・集客・スタッフ研修を準備する

  11. 美容室をオープンする

物件、資金調達、設計、届出などは完全に分けて進めるのではなく、相互に確認しながら並行して進めることが重要です。


① 美容室のコンセプトを決める

最初に決めたいのが、どのような美容室をつくるかという店舗コンセプトです。

内装デザインを決める前に、次の項目を整理します。

  • 対象とするお客様

  • カット・カラー・パーマなどの施術内容

  • 客単価

  • セット面の数

  • シャンプー台の数

  • スタッフの人数

  • 一日に対応する想定客数

  • 個室や半個室を設けるか

  • 待合スペースを設けるか

  • 商品販売を行うか

  • 将来的にスタッフや席数を増やすか

  • 店舗として表現したい雰囲気


例えば、スタイリスト一人で営業する美容室と、複数のスタッフが同時に施術する美容室では、必要な面積や設備容量、動線が大きく異なります。

コンセプトと営業方法を具体的にすることで、物件選びや必要な内装工事の条件が明確になります。


② 事業計画と開業予算を作成する

美容室の開業には、内装工事費以外にもさまざまな費用が必要です。

主な開業費用には次のようなものがあります。

  • 物件取得費

  • 敷金・保証金・礼金

  • 仲介手数料

  • 内装・設備工事費

  • シャンプー台・セット椅子

  • ミラー・ワゴン・収納

  • 給湯器・空調設備

  • 美容器具・タオルなどの備品

  • POSレジ・予約システム

  • 看板・サイン工事

  • ホームページ・広告・集客費

  • 材料・店販商品の仕入れ

  • 各種届出や手続きに関する費用

  • 開業後の運転資金

内装デザインに予算を使いすぎると、広告費や材料費、開業後の家賃・人件費が不足する可能性があります。

想定客数、客単価、セット面数、回転数などから月間売上を試算し、固定費と返済を含めて無理のない計画を立てましょう。

融資を利用する場合は、物件契約や工事発注の前から金融機関などへ相談しておくことも重要です。


③ 美容室の物件を探す

出店エリアを決めたら、美容室として使用できる物件を探します。

立地や家賃だけでなく、次の項目を確認しましょう。

  • 美容室としての使用が認められているか

  • 貸主や建物管理者から工事の承認を得られるか

  • 希望するセット面数を確保できるか

  • シャンプー台の給排水工事が可能か

  • 給湯器を設置・交換できるか

  • 電気容量を確保できるか

  • 空調・換気設備を設置できるか

  • トイレや手洗いの位置

  • 洗濯機を設置できるか

  • 看板を設置できるか

  • 搬入・工事を行える時間

  • 消防設備や避難経路に問題がないか

  • 保健所の構造設備基準を満たせるか

物件情報に「店舗可」「美容室相談可」と書かれていても、希望する美容室をつくれるとは限りません。

特にシャンプー台の位置は、給排水経路や床の構造に大きく影響されます。


④ 物件契約前に現地調査を行う

美容室の物件選びでは、契約前に施工会社へ相談することが重要です。

株式会社賽では、候補物件の現地調査において、主に次のような部分を確認します。

  • 給水管・排水管の位置と状態

  • シャンプー台まで配管できるか

  • 排水勾配を確保できるか

  • 給湯器の設置位置と容量

  • 物件全体の電気容量

  • 分電盤と既存回路の状態

  • 空調・換気設備

  • 床・壁・天井の状態

  • トイレ・手洗い設備

  • 消防設備と避難経路

  • 看板を設置できる範囲

  • 居抜き設備を再利用できるか

  • 解体・撤去が必要な範囲

  • 希望するレイアウトが収まるか

物件契約前に確認することで、希望する美容室をつくれるか、どの程度の工事費が必要になるかを判断しやすくなります。


⑤ 管轄保健所へ事前相談する

美容室を開設する場合は、美容師法に基づき、所在地を管轄する保健所への美容所開設届と、使用前の検査確認が必要です。

構造設備基準は自治体の条例などによって異なるため、内装工事を始める前に平面図を持参して相談することが大切です。

保健所への事前相談では、主に次のような項目を確認します。

  • 作業場の面積

  • セット椅子の台数

  • 作業場と待合所の区分

  • 床・腰壁などの材質

  • 採光・照明・換気

  • 洗い場・手洗い設備

  • 消毒設備

  • 清潔な器具と使用済み器具の保管

  • タオルなどの収納

  • 毛髪や廃棄物を入れる容器

  • 住居や他の用途との区分

例えば大阪市では、作業場と待合所を合わせた面積や、椅子の台数に応じた広さなどが条例で定められています。

ただし、具体的な面積や設備基準は地域によって異なります。別の地域の基準をそのまま当てはめず、必ず店舗所在地を担当する保健所へ確認しましょう。


⑥ 美容室のレイアウトを決める

美容室のレイアウトでは、デザイン性だけでなく、施術・移動・清掃などの使いやすさが重要です。

主に次のスペースを配置します。

  • 受付・会計

  • 待合スペース

  • セット面

  • シャンプースペース

  • カラー・薬剤調合スペース

  • タオル・器具収納

  • 消毒設備

  • スタッフスペース

  • トイレ

  • 洗濯機・乾燥スペース

  • 商品陳列スペース


お客様とスタッフの動線を分ける

受付からセット面、シャンプー台、会計までの移動が複雑だと、お客様とスタッフの動線が何度も交差します。

スタッフがカラー剤やタオルを持って移動する経路も考え、施術中に無駄な往復が発生しない配置を検討します。


セット面を詰め込みすぎない

席数を増やせば売上を伸ばせるように見えますが、セット面同士が近すぎると、お客様が落ち着きにくくなります。

また、スタッフがワゴンを移動させるスペースや、施術に必要な作業範囲も確保しなければなりません。

現在のスタッフ数だけでなく、将来的な採用計画も考慮してセット面数を決めます。


実際にシャンプー台とセット面までの距離が近すぎて移動が詰まってしまうなどもありますので、しっかりと計画をたてましょう。


シャンプー台の配置を早めに決める

シャンプー台には、給水、給湯、排水、電源などが関係します。

デザイン完成後に位置を変更すると、床や配管の工事範囲が増える可能性があります。

店舗レイアウトを考える際は、シャンプー台の台数と位置を早い段階で決めることが重要です。


⑦ 給排水・給湯設備を計画する

美容室の設備工事で特に重要なのが、シャンプー台の給排水と給湯です。

確認するポイントには次のようなものがあります。

  • シャンプー台の台数

  • 同時に使用する台数

  • 給水管・排水管の位置

  • 排水勾配

  • 給湯器の容量

  • お湯が出るまでの時間

  • 配管を通す床下・壁内のスペース

  • 漏水対策

  • 給湯器の設置・排気条件

給湯能力が不足すると、複数のシャンプー台を同時に使用した際に湯量や温度が安定しない可能性があります。

また、排水配管の計画に問題があると、流れにくさ、臭い、詰まり、漏水などの原因になります。

株式会社賽では、内装だけでなく、シャンプー台に必要な給排水・給湯設備工事も含めて対応しています。


⑧ 電気・照明・空調設備を計画する

美容室では、ドライヤー、ヘアアイロン、給湯器、洗濯機、乾燥機、空調、照明などを同時に使用します。

物件の電気容量が不足していると、営業中にブレーカーが落ちたり、希望する機器を追加できなかったりする可能性があります。

確認したい項目は次のとおりです。

  • 物件全体の電気容量

  • ドライヤーを使用するセット面数

  • コンセントの位置と回路

  • 給湯器・洗濯機・乾燥機の電源

  • 空調設備の消費電力

  • 照明や看板に必要な電力

  • 将来の機器追加に対応できるか

照明についても、店内を明るくするだけでは十分ではありません。

お客様の髪色や肌色が正しく見えること、施術者の手元に影ができにくいこと、鏡に照明が強く映り込まないことなどを考えて計画します。


⑨ 内装・設備工事を行う

設計内容と見積りが決まり、貸主や建物管理者の承認を得たら工事を開始します。

美容室の工事には、主に次のような内容があります。

  • 解体・撤去工事

  • 壁・天井・床工事

  • 間仕切り工事

  • カウンター・収納などの造作

  • 給排水・給湯工事

  • 電気・コンセント工事

  • 照明工事

  • 空調・換気工事

  • シャンプー台の設置

  • セット面・ミラーの設置

  • トイレ・手洗い工事

  • 看板・サイン工事

  • 消防設備工事

  • クリーニング

工事中は、図面どおりに進んでいるかだけでなく、機器の納品時期や保健所の確認予定も含めてスケジュールを管理します。


⑩ 美容所開設届を提出して検査確認を受ける

美容室を営業する前には、管轄保健所へ美容所開設届を提出し、施設の検査確認を受けます。

一般的に、次のような書類が必要になります。

  • 美容所開設届出書

  • 店舗の平面図

  • 構造設備の概要

  • 従業者名簿

  • 美容師免許証

  • 美容師の診断書

  • 管理美容師に関する書類

  • 法人の場合は登記事項証明書など

必要書類、提出部数、手数料、申請時期は自治体によって異なります。


大阪市では、美容師が2名以上在籍する場合、管理美容師の修了証書などの確認が必要と案内されています。

書類提出後、保健所による施設の検査確認を受け、基準に適合していることが確認されてから営業を開始します。

工事完成直前になって初めて相談するのではなく、設計段階で保健所へ図面を確認してもらうことが、手戻りを防ぐポイントです。


管理美容師が必要になる場合

美容師である従業者が常時2名以上いる美容所では、原則として店舗ごとに管理美容師を置く必要があります。

管理美容師になるには、美容師免許取得後に3年以上美容業務へ従事し、指定された講習会を修了している必要があります。

スタッフを採用して複数名で営業する予定の場合は、管理美容師の確保も早めに確認しておきましょう。


⑪ オープンに向けた準備を行う

内装工事や保健所手続きと並行して、開店に必要な準備を進めます。

  • 美容器具・備品の購入

  • 薬剤・店販商品の仕入れ

  • POSレジ・予約システムの設定

  • 電話・インターネット回線の手配

  • スタッフの採用・研修

  • メニュー・料金の決定

  • ホームページの制作

  • Googleビジネスプロフィールの登録

  • InstagramなどのSNS開設

  • ショップカード・チラシの制作

  • 完成写真・動画の撮影

  • プレオープン

  • 既存顧客への開業案内

工事中の様子や店舗が完成するまでの過程も、SNSで発信できる重要なコンテンツになります。

開業直前に集客を始めるのではなく、工事期間中から情報発信を進めると、オープン時の認知につながります。


美容室開業で起こりやすい失敗

物件を先に契約する

希望するシャンプー台の位置まで配管できない、電気容量が足りないなどの問題が契約後に判明する場合があります。

物件契約前に、施工会社へ現地調査を依頼することが重要です。

内装デザインだけで業者を選ぶ

美容室では、デザインと同じくらい給排水、給湯、電気、空調が重要です。

内装と設備を別々に計画すると、図面と配管位置が合わないなどの問題が起こる可能性があります。

セット面を増やしすぎる

席数を優先しすぎると、スタッフが動きにくく、お客様同士の距離も近くなります。

保健所基準だけでなく、実際の施術スペースや将来の運営方法も考えて計画しましょう。

給湯器の容量を確認していない

シャンプー台を複数同時に使用した際に、湯量や温度が安定しない可能性があります。

席数だけでなく、同時使用台数から給湯能力を検討します。

保健所への相談が遅れる

工事後に間仕切りや設備の変更が必要になると、追加費用と工期の遅れにつながります。

平面図ができた段階で保健所へ事前相談しましょう。

開業後の運転資金が不足する

工事費や設備費だけで予算を使い切らず、家賃、人件費、材料費、広告費などを支払う運転資金も確保しておく必要があります。


美容室の物件は契約前の確認が重要です

美容室として利用できるかどうかは、物件の広さや見た目だけでは判断できません。

  • 給排水を通せるか

  • 必要な給湯能力を確保できるか

  • 電気容量が足りるか

  • 空調・換気設備を設置できるか

  • 希望するセット面数を配置できるか

  • 保健所の構造設備基準に対応できるか

  • 予算内で工事できるか

これらを確認してから契約することで、設計変更や追加工事のリスクを抑えられます。


美容室の店舗内装・設備工事は株式会社賽へ

株式会社賽では、美容室の物件確認から店舗レイアウト、内装・設備施工まで一括して対応しています。

美容室内装施工イメージ
美容室内装施工イメージ

株式会社賽が対応できること

  • 物件探し、契約前の現地調査

  • 店舗レイアウト・内装デザイン

  • セット面・ミラー・受付カウンターの造作

  • シャンプースペースの設計

  • 給排水・給湯設備工事

  • 電気・コンセント工事

  • 照明計画・照明工事

  • 空調・換気設備工事

  • トイレ・手洗い設備工事

  • 床・壁・天井の内装施工

  • 看板・サイン工事

  • 居抜き設備の確認・改修

  • 開業後の修理・設備トラブル対応

美容室では、デザイン、シャンプー台の位置、給排水、電気、空調がすべて関係しています。

株式会社賽では、内装業者と設備業者を別々に手配するのではなく、店舗づくりに必要な工事を窓口一つで管理します。

営業時のスタッフ動線や施術の流れ、将来的な席数・スタッフ数も確認し、完成後に使いやすい店舗をご提案します。

大阪を拠点に全国の美容室工事へ対応

株式会社賽は大阪を拠点としていますが、関西だけでなく、東京・神奈川を含む全国の店舗内装・設備工事に対応しています。


まとめ|物件契約前から開業準備を始めましょう

美容室の開業では、コンセプト、資金計画、物件選び、内装工事、設備工事、保健所への届出を順番に進める必要があります。

なかでも重要なのが、物件契約前の確認です。

シャンプー台の給排水、給湯器、電気容量、空調、保健所基準などを事前に確認することで、契約後の追加工事や設計変更を防ぎやすくなります。


店舗内装・設備工事の視点から、希望する美容室をつくれるか、どのような工事が必要かを確認し、開業までサポートします。


よくあるご質問

Q. 美容室の物件を契約する前でも相談できますか?

はい。物件契約前のご相談をおすすめしています。給排水、電気、給湯、空調、レイアウトなどを確認し、想定される工事内容を整理します。

Q. 居抜き美容室の改装にも対応していますか?

はい。シャンプー台、給湯器、空調、電気設備などの状態を確認し、再利用できる部分と交換・改修が必要な部分をご提案します。

Q. シャンプー台の移設はできますか?

物件の床構造、給排水管の位置、排水勾配などを確認したうえで判断します。位置によって工事内容や費用が大きく変わるため、現地調査が必要です。

Q. 保健所へ提出する図面も相談できますか?

店舗の平面図や設備配置など、施工・開設届に関連する図面作成をサポートします。必要書類や施設基準の最終確認は、店舗所在地を管轄する保健所へ行います。

Q. デザインから設備工事まで依頼できますか?

はい。店舗レイアウト、内装デザイン、造作、給排水、電気、照明、空調など、美容室づくりに必要な工事をまとめてご相談いただけます。

Q. 大阪以外でも依頼できますか?

はい。株式会社賽では大阪を拠点に、全国の美容室・店舗内装工事に対応しています。所在地、工事内容、開業時期を確認したうえで対応方法をご案内します。

※本記事は美容室開業に関する一般的な情報を紹介するものです。美容所の構造設備基準、必要書類、手数料、手続きは自治体によって異なります。実際の開業については、店舗所在地を管轄する保健所などへご確認ください。

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